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急性化膿性甲状腺炎とは?

急性化膿性甲状腺炎(きゅうせいかのうせいこうじょうせんえん)は、 甲状腺に細菌感染が起こり、膿(うみ)がたまる病気です。 発熱や首の強い痛みを伴うことが多く、特に小児や若年者にみられることがあります。

甲状腺は本来、感染に強い臓器のため、この病気は比較的まれですが、 診断や治療が遅れると重症化することがあります。


こんな症状があれば注意

  • 首の前側(特に片側)の強い痛み・腫れ
  • 発熱
  • のどの痛み、飲み込みにくさ
  • 首を動かすと痛みが強くなる

「風邪」「リンパ節の腫れ」と思って受診される方も少なくありません。


原因として重要な「先天性梨状窩瘻(りじょうかろう)」

急性化膿性甲状腺炎では、 先天性の梨状窩瘻(りじょうかろう)が原因となっていることがあります。

梨状窩瘻とは?

梨状窩瘻とは、生まれつきのど(咽頭)と甲状腺付近が細い通路でつながっている状態です。 この通路を通じて細菌が入り、甲状腺に感染を起こします。

  • 左側の甲状腺に起こりやすい
  • 小児・思春期に多い
  • 再発を繰り返すことがある

診断に超音波(エコー)検査がとても有用です

急性化膿性甲状腺炎の診断には、 超音波(エコー)検査が非常に役立ちます

エコーで分かること

  • 甲状腺の腫れ
  • 不均一な低エコー領域(炎症や膿)
  • 炎症の広がりや膿の有無

エコー検査は放射線を使わないため、 小児でも安心して行える検査です。 また、治療後の経過観察にも有用です。


亜急性甲状腺炎との違い

首の痛みを伴う甲状腺の病気として、 亜急性甲状腺炎があります。 両者は症状が似ているため、鑑別が重要です。

急性化膿性甲状腺炎 亜急性甲状腺炎
原因 細菌感染(梨状窩瘻が関与することあり) ウイルス感染後の炎症
発熱 高熱になりやすい 発熱は軽度〜中等度
痛み 片側に強い痛み 痛みが移動することがある
治療 抗菌薬が必要 消炎鎮痛薬・ステロイド

治療方針が大きく異なるため、 正確な診断がとても重要です。


治療について

  • 抗菌薬(抗生物質)による治療が基本
  • 膿が多い場合は排膿処置が必要になることもあります
  • 再発を繰り返す場合、梨状窩瘻の治療を検討します

早期に適切な治療を行えば、多くは良好に回復します。


まとめ

  • 急性化膿性甲状腺炎は細菌感染による甲状腺の病気
  • 先天性梨状窩瘻が原因となることがある
  • 超音波(エコー)検査が診断に有用
  • 亜急性甲状腺炎とは原因と治療が異なる

八女市黒木町で診療している当院では、甲状腺に対しての治療も積極的にしておりますので
何かあればいつでも受診下さい。


●甲状腺が元気になる病気であるバセドウ病についてはこちらから

冨田医院:医師 岡田一樹

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