「日頃からなんとなく体がだるい」「寝ても疲れが取れない」「なんだか食欲が出ない」といった症状でお悩みではありませんか?
年齢のせい、あるいは日々のストレスや過労のせいだと諦めてしまっている方も多いかもしれません。しかし、その長引く慢性的な疲労感の裏には、実は「副腎皮質機能低下症(ふくじんひしつきのうていかしょう)」というホルモンの病気が隠れていることがあります。
副腎皮質機能低下症とは?
私たちの体には、腎臓の上にある「副腎」という小さな臓器があります。この副腎からは、元気に生活するために欠かせない「ステロイドホルモン(コルチゾールなど)」が分泌されています。
副腎皮質機能低下症は、何らかの原因でこのステロイドホルモンが十分に作れなくなってしまう病気です。
主な症状
- 慢性的な強い倦怠感(体がだるい、重い)
- 無気力、抑うつ感
- 食欲不振、体重減少
- 立ちくらみ、低血圧
- 吐き気や腹痛
このように、症状自体は「よくある体調不良」と似ているため、ご自身でも気づきにくいのが特徴です。
ですが、この病気は適切な治療を行えば症状が完全にとれ、元通りの元気を健康的に取り戻すことができる病気です。不足しているステロイドホルモンを飲み薬で補うことで、今までのだるさが嘘のように軽くなるケースも少なくありません。
なぜ、見過ごされてしまうことが多いのか?
これほど劇的に改善する病気でありながら、実は一般的な医療機関で見逃されてしまっている例が非常に多いのが現状です。それには「検査のタイミング」という大きな理由があります。
【見逃されやすい理由:コルチゾールの性質】
体内のステロイドホルモン(コルチゾール)は、朝に分泌のピークを迎え、夕方に向けて徐々に減っていくという日リズムを持っています。そのため、正しく診断するには「早朝の空腹時」に血中濃度を検査する必要があります。
しかし、一般的な病院では以下のような問題が起こりがちです。
- そもそも、慢性疲労に対してホルモン検査(コルチゾール測定)を行う発想に至らない。
- 検査を実施していても、受付や診察の都合で検査時間が昼前や午後など遅い時間になってしまい、正しい数値を把握できない。
その結果、「異常なし」と診断されたり、自律神経失調症やうつ症状として処理されてしまったりすることが少なくありません。
当院での取り組み
冨田医院では、「原因のわからない体調不良」に悩み、遠方からも来院される患者さんのために、適切な検査体制を整えております。
1. 早朝の検査に対応しています
正確なホルモン値を測定するため、当院では通常の外来診療が始まる前の時間帯(早朝)に合わせて、適宜採血検査を実施しております。「他院で検査を受けたけれど原因が分からなかった」という方も、朝一番の正確なタイミングで再評価することが可能です。
2. 専門病院・高度医療機関とのスムーズな連携
検査の結果、高度な精査や専門的な治療が必要だと判断された場合は、速やかに高次病院(専門の精密検査ができる大病院)と連携をとる体制を整えています。地域の皆さまが安心して専門治療へつながるための窓口としても機能しています。
「長引く疲れ」を諦めないでください
「原因不明のだるさがずっと続いている」「朝起きるのが本当につらい」と感じている方は、一度この「副腎皮質機能低下症」の可能性を考えてみても良いかもしれません。
正しい診断と適切な治療さえ行えば、これまでのつらさが一変して元通りの生活に戻ることができます。当院は八女市黒木町で診療しております。お一人で悩まず、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
冨田医院 医師 岡田一樹