健康診断や血液検査で「ALTが低いですね」と言われたことはありませんか?
ALT(エーエルティー)は、一般的には肝臓の細胞に多く含まれる酵素として知られています。
多くの方は
「ALTが低い=肝臓が健康」
と思われがちですが、最近の研究では、ALTが低すぎる場合は「低栄養」や「体力低下」のサインであることが分かってきました。
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ALTが「低すぎる」と、何を意味する?
ALTが極端に低い場合(目安として15~20以下)には、次のような状態と関係することがあります。
・食事量が少ない
・たんぱく質不足
・筋肉量の低下(サルコペニア)
・フレイル(加齢による体の弱り)
ALTが低い=体全体の元気が落ちているサイン
である可能性があります。
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なぜ低栄養だとALTが下がるの?
① 筋肉量が減る
ALTは肝臓だけでなく、筋肉にも含まれています。
筋肉が減ると、ALTの供給源も減ります。
② 肝臓の代謝力が低下する
低栄養状態では、肝臓の働き自体が弱くなり、
ALTを作る力も低下します。
③ ビタミン不足
ALTの働きにはビタミンB6が必要です。
低栄養では、このビタミンも不足しやすくなります。
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ALTが低いと、どんな影響があるの?
研究では、ALTが低い人は次のようなリスクが高いことが報告されています。
・筋力・体力の低下
・感染症にかかりやすい
・肺炎やCOPDなどの呼吸器疾患で重症化しやすい
・全体としての死亡率が高い
特に高齢の方では、
「ALTが低い=栄養と体力を見直すサイン」
と考えることが重要です。
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「ALTが低い=安心」ではありません
ALTは
高すぎる → 肝臓のダメージ
低すぎる → 低栄養・筋肉量低下・体力低下
という両方の意味を持つ検査です。
数字だけで判断せず、体全体の状態を見ることが大切です。
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ごはんを食べているのにALTが低い場合は、栄養が付きにくい病気が隠れているかもしれません。
当院は八女市黒木町で診療しておりますので気になる方は、お気軽にご相談ください。