首の前側(のどぼとけの下あたり)に「しこり」や「違和感」を感じて受診される方は少なくありません。
実は、甲状腺のしこり(腫瘍)は意外と多くの人に見られるものです。
エコー(超音波)検査で偶然見つかることも多く、特に女性では年齢とともに見つかる頻度が上がります。
🔹ほとんどの甲状腺の腫瘍は良性です
甲状腺のしこりの多くは、「良性の腺腫」や「液体の袋」であり、
すぐに治療を必要とするものではありません。
ただし、その中にごく一部、甲状腺がん(悪性腫瘍)が含まれることがあります。
割合としては、しこり全体の5〜10%程度が悪性とされています。
🔹がんの可能性があると判断される場合
エコー検査で次のような特徴が見られると、悪性の可能性が否定できないため、
**穿刺吸引細胞診(FNA)**を行って詳しく調べます。
・腫瘍が大きい(おおよそ1cm以上)
・形がいびつ(不整形)
・低エコー(黒っぽく見える)
・内部が不均一
・微細な高エコー(石灰化)を伴う
・甲状腺の外側に突出している
これらの所見がある場合、悪性腫瘍(がん)の可能性を慎重に確認します。
🔹FNA(穿刺吸引細胞診)とは?
FNAとは、細い針で腫瘍の細胞を少量採取して顕微鏡で調べる検査です。
痛みは採血程度で、外来で簡単に行えます。
この結果とエコーでの形態をあわせて、経過観察でよいか手術を検討すべきかを総合的に判断します。
🔹当院での対応について
当院でも甲状腺エコー検査やFNA(穿刺吸引細胞診)を行っております。
検査の結果、手術が必要と判断される場合は、
甲状腺手術に対応できる専門の医療機関へ速やかにご紹介いたします。
患者さんの不安をできるだけ早く取り除き、
必要な治療につなげることを大切にしています。
🔹まとめ
・甲状腺のしこりは珍しいものではありません
・ほとんどは良性ですが、まれにがんが含まれます
・エコー検査でがんが疑われた場合はFNAで確認します
・手術が必要な場合は専門施設で治療を行います
👩⚕️ 首の違和感やしこりに気づいたら、早めのエコー検査をおすすめします。
八女市黒木町で診療している当院では必要に応じて適切な検査・治療方針をご提案いたします。