糖尿病について患者さんからよくいただく質問を、Q&A形式でまとめました。
「糖尿病=甘いものの食べすぎ」という誤解をなくし、正しい理解につながれば幸いです。
Q1. 糖尿病は“甘いものの食べすぎ”でなる病気ですか?
A. いいえ。糖尿病は遺伝的な体質の影響がとても強い病気です。
もちろん食べすぎが血糖値を上げるのは事実ですが、それだけで糖尿病になるわけではありません。
- 生まれつきインスリンを作る力が弱い家系がある
- しっかり食事管理していても糖尿病になる人がいる
- 逆に、欧米では強い肥満でも糖尿病にならない人が多く、インスリンが作る能力が強い人が多い。
これらは、糖尿病が「生活習慣だけの病気ではない」ことを示しています。特に日本人ではインスリン
を作る能力が弱く痩せていても家系的に糖尿病になりやすい人がいます。
Q2. 太っている人と痩せている人では治療が違うのですか?
A. はい、全く異なります。
● 太っているタイプの糖尿病
- インスリンは出ている
- 効きが悪い(インスリン抵抗性)
→ 痩せることでインスリンが効きやすくなり血糖が下がるため食事療法・運動療法が中心
● 痩せているタイプの糖尿病
- インスリン分泌が弱い
- 体質的にインスリン不足になりやすい
→ 薬物療法が中心/少量のインスリンが必要なことも
同じ糖尿病でも“原因”が違えば、治療も変わります。
Q3. HbA1cとは何を示す検査ですか?
A. 過去2〜3か月の平均血糖値を示す指標です。
ただし、万能ではありません。
HbA1cが正確に反映されにくいケース
- 貧血がある
- 赤血球の寿命が短い
- 透析中 など
こうした場合は
タンパク質にくっついている糖を見る項目であるGA(グリコアルブミン)
を用いて血糖状態を評価します。
Q4. 一度薬を飲み始めると、ずっとやめられないのですか?
A. いいえ。これは大きな誤解です。
薬を始めるとやめられないとういのは、糖尿病に対する見方が正確ではありません。
治療が遅れる事の最大のデメリットとして高血糖が続くことで膵臓が疲れ、インスリン分泌能力が低下するため少量の薬でコントロールが難しく薬がどんどん増えていく のです。
● 早めの薬物療法のメリット
- 膵臓を守ることができる
- インスリン分泌を長く維持できる
- 結果的に薬の量を減らせる場合もある
糖尿病治療の目的は
「薬を減らすこと」ではなく「膵臓を守ること」
です。
まとめ
- 糖尿病は生活習慣より「体質(遺伝)」の影響が大きい
- 太っている人と痩せている人では治療の中心が異なる
- HbA1cは便利だが、全員に正確とは限らない
- 早期から少量の薬を使う方が膵臓を守れる
糖尿病は正しい知識と適切な治療でしっかりコントロールできます。
当院では八女市黒木町で診療しておりますので、不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。