こんにちは。八女市黒木町で診療をしている冨田医院です。
今回は、日々の診療の中でもご質問の多い「糖尿病になる理由」について、私の考えを交えながらお話ししてみたいと思います。
🍱糖尿病は遺伝的要因が強い病気
糖尿病と聞くと、「甘いものをたくさん食べたから」「運動不足だから」と思われる方が多いかもしれません。
もちろん、食生活や運動習慣が大きく関係するのは間違いありませんが、実はそれだけではありません。
日本人はもともとインスリンを出す力(=膵臓の働き)があまり強くない体質であることが知られています。
同じような生活をしていても、欧米の方と比べて糖尿病になりやすいのは、こうした体質的な背景があるからなんですね。
インスリンを出す力が極端に悪い御家系の方もいるため、どれだけ生活習慣に気を付けていても糖尿病になってしまう人がいるのも事実です。
つまり、「あまり食べていないのに血糖が高くなってしまった…」というのは、決して珍しい話ではないのです。
🧬 体質的に弱い=努力が無駄、ではない
では、「体質だからもう仕方ない」と思ってしまうかもしれませんが、実はそうではありません。
たしかに遺伝的な体質は変えることができません。
しかし、生活習慣を整えることで糖尿病の発症をかなりの確率で防ぐことができるというのもまた事実です。
例えば、
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野菜を食べる量を増やしてみる
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毎日10分でもウォーキングをしてみる
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毎食のごはんの量を少し減らしてみる
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体重を2~3kgだけ落としてみる
ちょっと生活を変えるだけで糖尿病になりにくくなります。
🏃♀️ 糖尿病は「なる前に対処する」のが一番
糖尿病は、一度発症してしまうと完全に治すのは難しい病気です。日本糖尿病の学会でも完治という概念は存在しません。
だからこそ、「血糖がちょっと高めですね」と言われた時点で動き出すことがとても重要になります。
実際、「予備軍(境界型)」の段階であれば、生活を整えることで糖尿病を防げる確率は非常に高いと考えられています。
逆に、「数値がまだ大丈夫だから」と放っておくと、知らないうちに膵臓が疲れ、取り返しがつかなくなることも少なくありません。膵臓が元気であれば飲み薬だけで血糖が下がるのですが、血糖が高い状態が長期に続き、膵臓が疲れてインスリンが出せなくなるとインスリン注射を打たない血糖が下がらない場合もあります。
✍️ 最後に
日本人は糖尿病になりやすい体質だからこそ、日々の生活習慣がとても重要です。
でも、大切なのは「完璧にやること」ではなく、自分に合った小さな変化を続けていくこと。
健康診断で少し血糖が高めだった時点で早期に治療に向けて動くことが重要ですので、当院で出来ることがあればお手伝いしますのでお気軽に相談頂ければ幸いです。