「めまい」はとてもよくある症状で、当院でも多くの方がご相談に来られます。
一言で「めまい」といっても、原因によって対処法や緊急性は大きく異なります。
代表的なめまいの原因には、次の4つがあります。
- 良性発作性頭位めまい症(BPPV)
- 前庭神経炎
- メニエール病
- 中枢性めまい(脳の病気によるもの)
テレビなどでよく知られているメニエール病は有名ですが、
実際に最も多いのはBPPV(良性発作性頭位めまい症)です。
■ 良性発作性頭位めまい症(BPPV)
最も多いタイプのめまいです。
特徴
- 寝返りを打ったとき
- 起き上がったとき
- 上を向いたとき
など、頭や体の向きを変えたときにめまいが起こります。
めまいは数秒〜1分程度でおさまることが多く、吐き気を伴うこともあります。
難聴や耳鳴りは通常ありません。
原因
耳の奥にある「三半規管」に、本来あるべき場所から外れた耳石(じせき)が入り込むことで起こります。
BPPVにはタイプがあり、治し方が異なります
- 後半規管型:最も多く、エプリー法などの頭位治療が有効
- 外側半規管型:寝返りで強く出やすく、別の頭位治療(横を向いたり等)が必要
正確にタイプを見極めることで、早く・確実に改善します。
■ 前庭神経炎
ある日突然、強い回転性のめまいが起こる病気です。
特徴
- 突然の激しい回転性めまい
- 数日続くことがある
- 歩くのがつらい
- 難聴や耳鳴りは伴わない
耳のバランスを司る前庭神経の炎症が原因と考えられています。
治療と回復
急性期は安静や点滴治療が必要になることがあります。
回復期には前庭リハビリテーションが非常に有効です。
体を少しずつ動かすことで、脳がバランスを再学習し、ふらつきが改善していきます。
■ メニエール病
めまいに加えて耳の症状を伴うのが特徴です。
特徴
- 回転性めまいを繰り返す
- 難聴・耳鳴り・耳が詰まった感じを伴う
- 眼振は前庭神経炎と同様に方向固定性眼振を示す
内耳にリンパ液がたまりすぎる内リンパ水腫が原因と考えられています。
めまいだけの場合、メニエール病はそれほど多くありません。
耳の聞こえの変化が診断の重要な手がかりになります。
■ 中枢性めまい(注意が必要)
脳が原因で起こるめまいです。
小脳や脳幹に出血や脳梗塞が起こると発症することがあります。
次の症状を伴う場合は、すぐに受診してください
- ろれつが回らない
- 手足のしびれや力が入らない
- 物が二重に見える
- 歩けないほどのふらつき
- 今まで経験したことのない激しいめまい
このタイプのめまいは緊急対応が必要になることがあります。
まとめ
- 最も多いめまいはBPPV
- メニエール病は思われているほど多くない
- めまいの出方・持続時間・耳の症状が診断の手がかり
- 危険なめまいもあるため、自己判断せず受診が大切
八女市黒木町で診療している当院ではめまい治療にも力を入れておりますので
いつでも御相談下さい。