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「いくら頑張っても痩せない理由とは?」「二次性肥満」の除外が重要な理由

肥満外来を受診される患者様の中には、こうした深い悩みを抱えている方が少なくありません。世間一般では「肥満=食べ過ぎ、運動不足」という自己責任論で語られがちですが、実は医学的に見て、「本人の努力だけではどうにもならない肥満」である「二次性肥満」というものがあります。

当院では、私の肥満症や内分泌(ホルモン)を専門的に診てきた経験から、治療の第一歩として、まずはこの「二次性肥満」が隠れていないかを確認することにしています。今回は、なぜ二次性肥満を見極めることが重要なのか、その種類と当院の診療方針について詳しく解説します。

1. 二次性肥満とは何か?(単純性肥満との違い)

肥満は大きく分けて2つのタイプに分類されます。

  • 単純性肥満(原発性肥満): 摂取エネルギーが消費エネルギーを上回る、いわゆる生活習慣による肥満。肥満全体の約90%以上を占めます。
  • 二次性肥満: 何らかの明確な疾患や原因があって、その症状の一つとして体重が増加する肥満。

二次性肥満の場合、いくら厳しい食事制限や激しい運動を行っても、根本的な原因(病気)を治療しない限り、体重をコントロールすることは非常に困難です。

2. 二次性肥満の4つの主要な原因

二次性肥満は、その原因によって主に以下の4つに分類されます。特に内分泌疾患が関与するケースは、専門的な観察が必要となります。

① 内分泌性肥満(ホルモンの異常)

ホルモンは、代謝やエネルギー消費を司る「司令塔」です。この司令塔がうまく機能しなくなると、体は脂肪を溜め込みやすくなります。

  • クッシング症候群: 副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌される病気です。顔が満月のように丸くなる(満月様顔貌)や、お腹周りだけが太る(中心性肥満)、背中に脂肪がつくといった特徴的な所見が現れます。
  • 甲状腺機能低下症: 代謝を上げる甲状腺ホルモンが不足する病気です。食べていないのに体重が増える、むくみやすい、寒がりになる、といった症状が伴います。
  • インスリノーマ: 血糖値を下げるインスリンが過剰に出すぎる腫瘍です。低血糖を防ぐために頻繁に食べてしまい、結果として肥満が進行します。
  • 成長ホルモン分泌不全症:成長ホルモンという文字通り体の成長を助けるホルモンが低下することで、微妙な倦怠感や体重が増えやすくなることがあります

② 薬剤性肥満

他の病気の治療のために服用している薬が原因で、副作用として体重が増加するケースです。

  • 副腎皮質ステロイド薬、抗精神病薬、一部の糖尿病治療薬、抗うつ薬などが代表的です。
  • どれも重要な薬であり、これらの薬が体重増加の原因と考えられる場合は主治医と連携し、薬の種類を変更したり、副作用を考慮した食事療法を組み立てたりする必要があります。

③ 遺伝性肥満

特定の遺伝子異常によって、食欲調節がうまくいかなかったり、エネルギー代謝が極端に低かったりする肥満です。幼少期からの高度な肥満が特徴ですが、成人になってから判明することもあります。非常に稀ではありますが、医学的なアプローチが欠かせません。

④ 視床下部性肥満

脳の「視床下部」には、満腹感を感じさせる摂食中枢があります。脳腫瘍、外傷、あるいは手術などの後遺症で視床下部がダメージを受けると、いくら食べても満腹感を得られず、激しい肥満を招くことがあります。

3. 減量に取り組む前にしっかり二次性肥満を除外しておくことが重要である。

二次性肥満には、熟練した医師が見れば「おや?」と思うような、特有の身体所見や症状の組み合わせがあります。例えば、以下のようなサインです。

  • 皮膚に紫色の線(皮膚線条)が出ている
  • 筋力の低下(特に太もも)が目立つ
  • 極端な生理不順や多毛がある
  • 脈が遅い、または皮膚が極端に乾燥している
  • 特定の薬を長期間服用している

ただ、よほど意識して診察していないと見逃す可能性が高く当院では、初診時の診察を非常に大切にしています。これらの所見を認める場合には、減量に組む前に、血液検査や尿検査、必要に応じて画像検査を行い、まずは「隠れた病気」がないかを徹底的にスクリーニング(除外)します。

4. 正しい診断が、最短の解決策になる

もし検査の結果、内分泌疾患などの原因が見つかれば、それは「痩せない理由」が明確になったということです。その場合は、原因疾患の治療を優先することで、無理な制限をしなくても体重が自然と適正値に向かうことが多々あります。一方で、検査で二次性肥満が否定されれば、安心して生活習慣の改善に取り組むことができます。
当院は八女市黒木町で診療しておりますので、通常のダイエット法で痩せにくいと感じいる方は一度御相談下さい。

冨田医院:医師 岡田一樹

医院名 医療法人 尚恵会 冨田医院
所在地 〒834-1217
福岡県八女市黒木町黒木87-1
TEL 0943-42-0173
駐車場 あり
医院名 病児保育室 子どもケアハウス のびのび
所在地 〒834-1217
福岡県八女市黒木町黒木87-1
TEL 0943-42-0673
駐車場 あり
医院名 冨田医院 八女総合療育館
所在地 〒834-1221
福岡県八女市黒木町今548
TEL 0943-42-0105
駐車場 あり