こんにちは。今日は糖尿病と運動についての話をしていきたいと思います。
糖尿病治療の基本は「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3本柱です。その中で運動療法は、単にエネルギー消費を増やすだけでなく、インスリン感受性を改善し、血糖コントロールを長期的に安定させるという点で重要です。
運動による血糖改善メカニズム
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骨格筋での糖取り込みの促進
有酸素運動中、筋収縮に伴いインスリン非依存的にGLUT4が細胞膜に移行し、血中グルコースが効率的に取り込まれます。 -
インスリン抵抗性の改善
運動習慣は骨格筋内の脂質代謝を改善し、インスリン感受性を上昇させます。その結果、同じ食事でも血糖が上がりにくい体質へと変化します。 -
長期的効果
継続することでHbA1cの低下が期待でき、さらに血圧や脂質代謝の改善など、多面的な心血管リスク低減効果が報告されています。
各国の糖尿病学会でも運動の効果は認められています。
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米国糖尿病学会
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週150分以上の中等度強度の有酸素運動を推奨。
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HbA1cを平均0.5~0.7%低下させる効果が示されている。
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日本糖尿病学会
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有酸素運動とレジスタンス運動の併用が最も有効とされる。
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HbA1c改善だけでなく、体重・血圧・脂質等の改善の効果も明確に示されている。
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実践的アプローチ
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有酸素運動:速歩き、軽いジョギング、自転車、水泳などを1回30分、週5回程度。
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レジスタンス運動:大筋群を対象とした筋力トレーニングを週2〜3回。
以上にような有酸素運動+レジスタンス運動が理想ですが、時間がない方は気軽に出来る
有酸素運動が取り組みましょう。八女市では柳病院がフィットネスジムをしているので
利用してみても良いかもしれません。
糖尿病で近年主流になってきているGLP1製剤に関しては下記から
八女で糖尿病治療をご検討の方へ – GLP-1製剤の新しい可能性