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子どもの「繰り返す発熱」の原因は?

外来でよくあるご相談のひとつが、「何度も熱を出すのですが大丈夫でしょうか?」というものです。 特に保育園や幼稚園に通い始めたお子さんでは、月に何度も発熱することがあり、 保護者の方が不安になるのは当然です。

結論から言うと、最も多い原因は、集団生活でさまざまなウイルスに感染し“ひと通りの風邪を経験している”ことです。 一方で、まれではありますが、特定の周期で発熱を繰り返す「自己炎症性疾患」などの病気もあります。 今回はその違いについて解説します。


■ 一番多いのは「集団生活による反復感染」

乳幼児はまだ免疫の記憶が少なく、出会うウイルスのほとんどが初感染です。 そのため、

  • 月に1〜2回の発熱
  • 鼻水・咳・のどの赤みなどのかぜ症状を伴う
  • 3〜5日ほどで自然に改善する

といった経過を繰り返すことは珍しくありません。 年間6〜10回程度のかぜは決して異常とは言えず、 免疫を獲得していく大切な過程でもあります。


■ 注意したい「周期性発熱」

毎回ほぼ同じ間隔で高熱を出し、元気な時期と発熱時期がはっきり分かれる場合、 周期性発熱症候群を考えることがあります。 代表的なのがPFAPA症候群です。

PFAPA(Periodic Fever, Aphthous stomatitis, Pharyngitis, Adenitis)は、

  • 3〜8歳頃に多い
  • 3〜6週間ごとに38〜40℃の高熱
  • 口内炎、のどの赤み、首のリンパ節の腫れ
  • 発熱の合間はとても元気

といった特徴があります。感染症とは異なり、家族内でうつることは通常ありません。 単回のステロイド内服で速やかに解熱することが診断の参考になります。 成長とともに自然軽快することも多い疾患です。


■ PFAPA以外の自己炎症性疾患

まれではありますが、遺伝的背景を持つ自己炎症性疾患でも発熱を繰り返します。

● 家族性地中海熱(FMF)

  • 1〜3日程度の高熱を繰り返す
  • 腹痛や胸痛を伴うことがある
  • 家族歴がある場合も

コルヒチンという内服薬が有効で、適切な治療により合併症を予防できます。

● TRAPS(TNF受容体関連周期性症候群)

  • 発熱が1週間以上続くことがある
  • 筋肉痛や皮疹を伴う

● 高IgD症候群(HIDS)

  • 乳児期から発症することがある
  • 発熱とともにリンパ節腫脹や腹部症状

これらは非常にまれな疾患ですが、 「発熱パターンが規則的」「炎症反応が強い」「家族歴がある」などの場合には 専門的評価が必要になります。


■ そのほかに考える病気

  • 反復性扁桃炎
  • 若年性特発性関節炎の全身型
  • 慢性感染症
  • 免疫不全症(重症感染を繰り返す場合)

体重増加不良や慢性的な下痢、重い細菌感染を繰り返す場合は、 単なるかぜの繰り返しとは区別して考える必要があります。


■ 受診の目安

  • 発熱が毎回ほぼ同じ間隔で起こる
  • 発熱時以外は非常に元気
  • 1回の発熱が7日以上続くことが多い
  • 成長や体重増加に問題がある
  • 重症感染を繰り返す

特にぐったりしている、水分がとれない、呼吸が苦しそうといった症状がある場合は、 早めの受診が必要です。


■ まとめ

繰り返す発熱は、子育ての中でも大きな不安につながります。 しかし多くの場合、それは免疫を育てている途中の自然な経過です。

一方で、「いつもと違う」「同じ間隔で熱が出る」などの気づきはとても重要です。 当院は八女市黒木町で診療しており、気になる点があれば、遠慮なくご相談ください。 必要に応じて専門医療機関とも連携していきます。

 

医院名 医療法人 尚恵会 冨田医院
所在地 〒834-1217
福岡県八女市黒木町黒木87-1
TEL 0943-42-0173
駐車場 あり
医院名 病児保育室 子どもケアハウス のびのび
所在地 〒834-1217
福岡県八女市黒木町黒木87-1
TEL 0943-42-0673
駐車場 あり
医院名 冨田医院 八女総合療育館
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駐車場 あり