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朝が弱い子は起立性調節障害かもしれません

最近、朝なかなか起きられず、学校に行けなくなる中学生が増えています。
その中には「起立性調節障害(OD)」という身体の病気が関係している子が少なくありません。

実は、一般の中学生の約1割程度が大なり小なりこの症状を持っているといわれています。
決して「気合いが足りない」「やる気の問題」ではなく、自律神経の不調によって体がついてこない状態なのです。

●なぜ朝に体調が悪くなるの?

人間の体は、立ち上がるときに自律神経が働いて、
血圧を調整し、脳にしっかり血液を送るようになっています。
ところが、起立性調節障害の子どもではこの調整がうまくいかず、
立ち上がった瞬間に血圧が下がってしまい、
「ふらふらする」「気分が悪い」「頭が痛い」「朝どうしても起きられない」などの症状が出ます。

●治療はどうするの?

基本は生活習慣の改善が第一歩です。
次のような工夫が大切です👇

・なるべくゆっくり立ち上がる

・朝はできるだけ体を起こして過ごす時間をつくる

・睡眠リズムを整える(休日もできるだけ同じ時間に起きる)

・熱い環境を避ける(お風呂の長湯や夏場の暑さに注意)

・スポーツをしていない場合は1日20分ほどの軽い運動を取り入れる

・1.5〜2Lの水分と10〜12gの塩分をしっかりとる

これらを続けても症状がつらい場合は、薬による治療も考えます。

・ミドドリン

・アメジニウム

・プロプラノロール

などを使い、血圧や自律神経の働きをサポートします。

実は「体内時計」の乱れが関係していることも

最近の研究では、体内時計(睡眠リズム)の乱れが、起立性調節障害の根本に関わっている可能性が指摘されています。

思春期の子どもはもともと**睡眠相が後ろにずれる(夜型になる)**傾向があります。
この状態で自律神経が不安定になると、朝の目覚め時に体がうまく働かないのです。

そのため、睡眠リズムを整える目的で

・ロゼレム(ラメルテオン)

・メラトベル(メラトニン)

といった「体内時計を整える薬」が効果を示すこともあります。

●まとめ

朝起きられず苦しんでいるお子さんを、「気合いでなんとかして」と叱るのではなく、
体の不調として理解し、支えてあげることがとても大切です。

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