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お薬で糖尿病になることがあります

糖尿病は生活習慣だけでなく、服用している薬の影響でも血糖値が上がることがあります。

血糖を上げる可能性のある代表的なお薬

  • ステロイド(副腎皮質ホルモン)
    → 炎症やアレルギー、自己免疫疾患などでよく使われます。

  • サイアザイド系利尿薬・ループ利尿薬
    → 高血圧や心不全、浮腫の治療に使われます。

  • β遮断薬
    → 高血圧、不整脈、心疾患の治療に使われます。

  • 非定型抗精神病薬
    → 統合失調症や双極性障害などの治療に使われます。

これらのお薬は、インスリンの効きを悪くしたり、血糖を上げるホルモンの作用を強めたりするため、血糖値が高くなることがあります。

大切なこと

1. お薬はやめないでください

血糖を上げる作用があるといっても、これらのお薬は 命や生活の質を守るために必要 だから処方されています。
例)

  • ステロイド → 強い炎症や自己免疫の病気を抑える

  • 利尿薬 → 心不全や腎臓病で体に水がたまらないようにする

  • β遮断薬 → 心臓の負担を減らす、突然死を防ぐ

  • 非定型抗精神病薬 → 精神症状を安定させ、日常生活を守る

そのため、自己判断で中止すると病状が悪化してしまう危険があります。


2. 定期的な血液検査が大切です

お薬を飲み始めてから数週間~数か月の間に血糖が変化することがあります。

  • 「気づかないうちに血糖が上がっていた」ということを避けるために、
    定期的な採血で確認することが必要です。特に糖尿病になった場合は初期治療(レガシー効果)が重要ですので
    その意味でも定期的な採血が重要です。

    ※レガシー効果についてはこちらから


3. 薬を変更できる場合とできない場合

  • 代替のお薬がある場合 → 主治医と相談の上、血糖への影響が少ない薬に切り替えることができます。

  • 代替が難しい場合 → 元の病気の治療を優先しつつ、糖尿病治療を並行して行います。


4. 糖尿病治療と生活習慣で対応可能です

もし血糖が上がったとしても、

  • 食事療法

  • 運動療法

  • 必要なら糖尿病薬の追加
    で、十分コントロールできます。

つまり「薬の副作用で糖尿病になったからもうどうしようもない」ということはありません。
正しく対応すれば、薬も病気も両方コントロール可能です。


まとめ

薬で血糖が上がることは珍しくありませんが、

  • 自己判断で中止しない

  • 定期的に血糖をチェックする

  • 変更できる場合は主治医と相談

  • 変更できない場合は糖尿病治療で対応

これが大切です。特にステロイドに関してはいろいろな科で処方されるため主治医に
定期的な採血をお願いすることも重要です。

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